使われている無線機

届いたQSLカードを見ると使用した無線機の機種名が書かれていることが多く、前々からこれを集計してどのような機種がどのような割合で使われているのをみてみたいなとおもっていました。

思っているだけでは進まないので早速実行。この前とその更に前に届いたカードに記入されている無線機名を入力し、集計してみました。現時点でデータ数は601件で、バンド毎に内訳は 3.5MHz 2件、7MHz 1件、50MHz 65件、144MHz 131件、430MHz 392件、1200MHz 10件です。これをバンド別に集計してみました。同じコールサインの局が同じ機種を使っている場合は1件としてカウントしました。非常に数が多いので表示は上位10機種前後としました。HFでのQSO分は現時点では数が少ないので省略します。

50MHzバンド

144MHzバンド

430MHzバンド

1200MHzバンド

こうしてみてみると、144MHzと430MHzはFT-991とIC-9700が強いですね。2強といった感じです。50MHzバンドでIC-7300がトップというのはちょっと意外でした。メーカー毎の集計をしてみると面白いかもしれません。

追記

メーカー毎にも集計してみました。430MHzのSTANDARD/YAESUは、VX-3のことです。

続 JARLビューローに何が起こっているのか

前回書いたQSLカード転送に要する期間の話ですが、残念ながら状況は良くない方向に向かっているようです。

現時点での状況

前回の記事を書いたのは昨年の5月のGW終盤でした。 あの後から現在まで私の元にはJARLビューローから5回カードが到着し、そのたびに「QSOから受け取りまでの日数」をチェックしました。 これがチェック結果を反映したデータです。

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前回記事を書いた直後の到着分(2021年6月末)を調べると前回比1日改善だったので、もうそろそろ山場でこの状況が維持されるか改善に転じるかで私が心配していたことは杞憂で終わるかと思っていましたが、その次(2021年8月末到着分)から再び日数増加に転じ現在に至っています。 一昨年の8月末から現在までで改善したのは結局この時だけでした。最近の状況をみると増加の幅が徐々に大きくなっているのが気になります。

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想像される要因

QSLビューローに関しては具体的な情報がほとんど公開されないので想像するしかありませんが、以下のようなことが考えられるかと思います。

カードの取扱量が増えた

再開局される方が増えて「アクティブな会員」が増加したこと、ここ数年コンテスト参加局数が大きく増えていることが扱い増の大きな要因になっている気がします。 それとFT8の普及でカード交換量が増えているのも間違いないと思います。私はFT8に限ればこれは一過性であり、やがて落ち着くとみています。ただ、この先どのようなモードや運用形態が登場し、カード交換が「活性化」するのかは誰も予想できません。

ビューローの慢性的な人手不足

これは情報が無いので想像するしか無いのですが、あり得ることだと思います。 急激なカード量増加に対する柔軟な手当が(発注元であるJARLを含めて)うまくいっていない気がします。

コロナ禍

ビューローの現場にて仕分け作業される方の感染防止の観点から受け入れたカードをしばらく保留状態にする等の対応が必要になっているかもしれません。 また、感染予防のために仕分けの効率が落ちるという状況もあり得るでしょう。

この状況が続くと

単に「カード到着が遅くなる」というのは多くの人が感じると思いますが、正直これはあまり意識されていないと思います。 徐々に進行しているということもあって、「言われてみれば遅くなっている」程度に思う方が多いのではないでしょうか。

問題は、新規にJARLに加入される方についてです。JARLは入会と同時に会費を納めますが、この時の会員期間の選択肢は 1年,3年,半年があります。 参考 JARL 入会案内

現状JARLに入会してすぐにQSOしてカード交換の約束をしても最初にカードを受け取るのは早くてその7〜8ヶ月後になるので、 (JARLが会員資格を失った局に対しては無条件にカードを発送しないという仮定で考えると) 仮に半年で退会するとカードは1枚も受け取れないことになります。1年間でやめた場合も、2〜3回しか転送されてきません。JARLを退会する場合、実質的にその7〜8ヶ月前からはカード交換の約束が出来ないことになります。このことについてのJARLからの注意喚起は、私が探した範囲では見つかりませんでした。

直近では「2ヶ月間に20日増」でしたが、仮にこのペースでの期間増があと7回続くと転送所要期間は365日を超え、来年の夏頃以降は会員期間1年の人もQSLカードを全く交換できないことになるかもしれません。

あと、ビューローの現場で今以上に多くのカードが滞留することになり、保管場所の問題等がでてくるのではないでしょうか。

どう対応すべきか

ここでは私が当面必要と考えているキーワードだけを挙げておきます。別な場で議論できればと思います。ちなみに白状すると私自身はまだ電子QSLに移行できてなく、紙QSLオンリーという状況です。自戒の意味も込めて...。

  • 紙カード以外の手段の積極的な利用

    • 電子QSL
    • 電子ログサービス
  • カード発行は最小限に

    • ビューローの現状を広く共有 (JARLが会員に伝える)
    • カード発行・受け取りポリシーを登録/公開するサービスの立ち上げとログ管理アプリケーションとの連携

JARLビューローに何が起こっているのか

ここで久しぶりに日記を書きます。皆様よろしくお願いします。

発端

私の場合、アマチュア無線の運用ログはすべて自前の仕組みで管理しています。 カードが到着するとすぐに全カードについてカードに書かれた事項をデータ化し、QSO時の検索で表示される形にしておきます。

昨日(5/6)にJARLよりカードが到着し、早速半日がかりでQSLカードの記載情報をデータ化しました。QSLカードは最短でQSOしてから3ヶ月程度で届くという肌感覚があり、5/6到着ですのでNYPを含めてたくさんのカードを受け取れると思っていました。今回確かに枚数は多かったのですが、個々のカードをみてみると昨年の全市全郡コンテストの時のが多く、それ以降のカードはあまり見かけませんでした。ここで「ちょっとおかしいな?」と思いました。

分析してみた

実は今まではカードが到着するまでの日数はあまり気にしたことが無く、自分のデータをしらべることもありませんでした。ただ、受け取れると思っていたNYPのカードが全く入っておらず、明らかにおかしいと思ったので時系列に分析することにしました。 具体的には、直近の6回の受け取り分のそれぞれについて、もっとも最近のQSOに対応するカードについてQSOしてからカードが到着するまでの日数を求めてみました。

不可解なこと

データをみてみると、たまに異常に速く到着するカードが1枚だけ混じることがあります。例えば2021/2/28到着分(350QSO)に関してどのカードも132日以上経過してからの到着なのですが、なぜか1枚だけQSO後97日に到着しています。何故か1枚だけ異常に突出して速いです。このようなことが起こるのかは分かりませんが、今回の分析においてこの部分は無視すべきと判断しました。具体的には2021/2/28到着のQSLカード毎の情報を到着日数順に並べたリストの中の以下の一番下の行です。(他にもう一つあります。合計2枚。)

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分析結果

このような考え方に基づき、各到着単位について最短日数をまとめたのが以下の表です。

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最速到着カードのQSOからカード受け取りまでの日数

去年の6月時点ではQSOをしてから最短で3ヶ月で到着していたのに、現時点では5ヶ月以上かかります。1年間で2ヶ月も長くなってしまいました。時系列のグラフにもしてみました。

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最速到着日数の移り変わり

最近になって所要日数の増加は加速しているようにも見えます。コロナ禍が始まってしばらく大丈夫だったので、コロナは直接関係ないのかもしれません。それでもJARLビューローに何かが起こってると考えるのが妥当では無いでしょうか?

使用するデータについて

このような分析の大前提として、途切れること無くコンスタントにQSOを重ねている必要があります。全く運用しない期間があったりすると分析にも影響します。 幸い?にも私はアクティブなアマチュア無線家で、少なくともここ1年はコンスタントに無線運用を続けています。その証として10日毎の交信局数を可視化してみました。 (でこぼこになっているのは、時々コンテストに参加してQSO数が増えているからです)

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Activity of 7N1MJH

JARLビューローは大丈夫?

加速度的に受け取りまでの日数が増加していることに関して懸念される状況だと思います。ビューローの中で何が起こっているのでしょうか? それと、毎回400〜500枚のカードを受け取る中で1枚だけ非常に速く届くのが不自然です。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

tarでのxzのサポート

先日ふとしたことからtarにてxzがサポートされていることを知りました。そこで手元のOSX(Marvericks)で早速確認。

 

xzでの圧縮は結構効果がある。

 

対象がほとんどバイナリですが、zやbz2にするよりもずっと圧縮されました。

それなりのコストは必要ですが...